焼津の田中機工です。
今回は、当社のモノづくりにおける「こだわり」の象徴とも言える、自社製テーパーゲージについてお話しします。
なぜデジタル測定器だけでは足りないのか?
今回加工したのは、粘りが強く難削材として知られるSUS316。
高い精度が求められる嵌合(かんごう)部品では、図面上の数値をデジタル測定器でクリアするだけでは不十分な場合があります。
機械のわずかなクセや、素材特有の挙動によって生まれるコンマ数ミクロンの誤差。
それを読み取り、最高の「フィット感」を生み出すために、私たちは過去の知見を詰め込んだ**「専用のテーパーゲージ」を自作**しています。
【比較検証】0.01mmの差が生む「収まり」の違い
実際に、自作ゲージを使って精度を追い込んでいく過程をご覧ください。
| 【左】NG:わずかな浮きが生じる | 【右】OK:完璧な吸い付き |
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| 図面数値はほぼクリアしていても、ゲージに差し込むと、わずかに浮きや違和感が生じます。この状態では、実際の現場で100%の性能を発揮できません。 | 刃物の回転数や送り速度を微調整し、限界まで追い込んだ状態です。ゲージに「ポコっ」と吸い付くように収まり、一切の隙間がありません。 |
「測れない精度」を形にするということ
このゲージにピタリと合うまで、私たちは調整を止めません。
自作ゲージという「揺るぎない基準」があるからこそ、自信を持って全品検査をクリアさせ、お客様の元へお届けできるのです。
数値上の「合格」の先にある、職人の手応えが保証する「極上の仕上がり」。
難削材や特殊形状でお困りの際は、ぜひ田中機工の「執念の精度」を頼ってください。







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