こんにちは、田中機工です。
金属を削る機械のそばでは、モーターの音や材料を削る音が聞こえます。いつもと違う高い音が出たら、何が起きているのでしょうか。加工中の振動に関係する現象の一つが、現場で「ビビリ」と呼ばれるものです。
ビビリは、刃物と材料が落ち着かずに振動すること
金属を削るとき、刃物には力がかかります。刃物や材料がその力で振動し、削る力と振動が影響し合うと、切り込み方が一定にならなくなることがあります。これがビビリの大まかなイメージです。
たとえば、定規の端を机から長く出して指ではじくと、短く出したときより揺れやすくなります。加工でも、工具を長く突き出したり、細い材料を十分に支えられなかったりすると、振動しやすい条件になることがあります。ただし、原因は長さだけではありません。
音のほかに、どんな変化が見える?
ビビリが起こると、耳につく音が出たり、削った面に規則的な筋が残ったりする場合があります。表面が期待した状態にならないだけでなく、寸法を安定させにくくなることもあります。
ただし、音が大きいだけで「ビビリだ」と決めつけることはできません。機械や工具、材料が変われば、普段の音も変わります。音は手がかりの一つとして聞き、削った面や工具の状態とあわせて判断します。
何を見直すとよい?
振動を抑えるには、まず材料と刃物がどのように支えられているかを確認します。工具の突き出しを必要以上に長くしない、材料のつかみ方を見直す、刃先の状態を確かめる、といった点が考えられます。
回転数や刃物を進める速さ、削る深さなどの「切削条件」も影響します。ただ、数字を一つ変えれば必ず解決するわけではありません。材料の形や工具、加工したい面を見ながら、原因に合う調整を考えます。
「よい音」だけで仕上がりは決まらない
音が落ち着いていても、必要な寸法や表面にできているかは確認が必要です。逆に音だけを理由に、完成品の良し悪しを決めることもできません。加工中に聞く音、削った面、測定した寸法を組み合わせて見ると、状態をつかみやすくなります。
まとめ
ビビリは、加工中の刃物や材料の振動によって削り方が安定しなくなる現象です。音や表面の筋はその手がかりになりますが、大切なのは原因を考え、完成した部品を確かめることです。普段は聞き流してしまう加工の音にも、ものづくりの情報が含まれています。
金属部品の加工や見積もりのご相談、お問い合わせはお気軽にどうぞ。





この記事へのコメントはありません。