バルブを閉じたとき、流体の通り道をふさぐために弁体が接する部分を「弁座(べんざ)」といいます。小さな部位ですが、その形状や仕上がりはバルブのシール性能に関わります。
弁座の加工では、図面に指定された寸法だけでなく、接触する面の状態にも目を向ける必要があります。今回は弁座の役割と加工で気を配る点を、田中機工の穴加工の動画とともに紹介します。
弁座とは?バルブを閉じたときに働く部位
バルブの構造によって弁体の動き方は異なりますが、閉じたときに弁体と弁座が接して流体の通り道をふさぎます。接触する部分に傷やすき間があれば、漏れの原因になることがあります。
必要な寸法や表面の仕上がりは、バルブの形状、材質、流体、圧力などによって変わります。そのため「弁座ならこの形」と一律に決めるのではなく、図面と使用条件を確認することが加工の出発点です。
弁座加工では「穴」と「面」をどう仕上げるか
弁座に関わる部品では、穴の径や位置、シールに関わる面の状態など、機能に影響する箇所を図面に沿って仕上げます。寸法が合っていても、必要な面の状態が得られなければ、部品として十分に働かないことがあります。
また、穴加工中の切りくずにも注意が必要です。切りくずが加工部分にたまると、工具の動きや仕上がりに影響します。工具の選び方とあわせて、切りくずが排出される状態を見ながら加工を進めます。
旋盤とブローチリーマーを使った穴加工の例
田中機工の動画では、旋盤に取り付けたワークをブローチリーマーで穴加工する様子を紹介しています。弁座のように仕上がりが重要な部品では、加工箇所の寸法や面の状態を意識することが欠かせません。
▶︎ 弁座の穴加工の動画を見る(田中機工公式YouTube)
この動画は穴加工の一例です。弁座全体の形状や必要な工程は部品ごとに異なります。田中機工では、弁座以外の金属部品でも、形状に合わせた保持方法や治具を検討しながら切削加工に取り組んでいます。
加工を依頼するときに確認したいこと
加工方法を考えるには、部品の形だけでなく、何を求める部品かを知ることが大切です。図面のほかに次の情報があると、加工する箇所や仕上げの条件を確認しやすくなります。
- 材質と熱処理などの指定
- 寸法公差や表面仕上げの要求
- 使用する流体や圧力など、分かっている使用条件
- 必要な数量と希望納期
仕様がまだ決まっていない部分は、その点も含めて共有してください。図面を見ながら確認したい事項を整理できます。
まとめ
弁座は、バルブの密閉を支える部位です。加工では図面に示された寸法と、機能に関わる面の仕上がりを確認し、穴加工中の切りくずにも気を配ります。
田中機工では、旋盤による穴加工をはじめ、部品の形状や用途に合わせた切削加工に取り組んでいます。弁座や関連部品の加工についてお困りの際は、図面やご要望を添えてご相談ください。





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