こんにちは、田中機工です。
「この部品、あと0.01ミリだけ細くしてください」と言われたら、どのくらいの違いを想像しますか。0.01ミリは1ミリの100分の1で、10マイクロメートルとも表します。目で見て比べるのは難しい大きさですが、金属加工では図面の寸法を確かめるため、測定器を使います。
まずは、何を測りたいかを決める
丸い部品でも、測る場所は一つではありません。外側の直径、穴の内側の直径、全体の長さ、段差の位置などがあります。どの寸法が必要かは、部品の形と図面の指示で決まります。
たとえば、軸が穴に入る部品なら、軸の外径と穴の内径の両方が気になります。外径だけを測って「ぴったり」と判断することはできません。最初に測る場所を間違えないことが、細かい数字を読む前の一歩です。
ノギスは、いろいろな場所を測れる道具
ノギスは、二本の測定面で部品の外側を挟んだり、別の測定面で穴の内側を測ったりできます。深さや段差を測れる型もあり、さまざまな寸法を確認するのに便利です。デジタル式には0.01ミリ単位で表示するものもあります。
ただし、表示が0.01ミリ刻みだからといって、いつでも0.01ミリの差を正しく判定できるという意味ではありません。測定器の仕様、当て方、部品の形なども結果に関わります。
マイクロメーターは、細かな外側寸法を測る道具
外側の直径や厚みをより細かく確認するときには、マイクロメーターを使います。ねじを回して測定面を近づけ、部品を挟んで寸法を読みます。測る力が毎回大きく違うと値が変わりやすいため、一定の力で当てるための仕組みを備えた型もあります。
こちらも「細かく表示できる」ことと「どんな形でも正しく測れる」ことは別です。部品に斜めに当てたり、測りたい場所から外れたりすれば、数字の意味が変わってしまいます。
測定で気をつける、小さなこと
測定面や部品に切りくずが付いていれば、わずかな寸法を読む妨げになります。測定前に面を確かめ、測定器のゼロ位置も確認します。細かな寸法では、部品や測定器の温度にも気を配ります。
何度か測って値が違うときは、ただ都合のよい数字を選びません。当てる位置や力、部品の形を見直します。「測る」は数字を見る作業だけでなく、その数字を信頼できるか確かめる作業でもあります。
まとめ
0.01ミリを扱うには、細かい目盛りの道具を持つだけでは足りません。どこを、何のために、どの測定器で測るかを決め、同じ条件で確かめることが大切です。金属部品の精度は、削る仕事と測る仕事の両方で支えられています。
部品の寸法や測定について気になることがあれば、お問い合わせはお気軽にどうぞ。

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